京都市青少年科学センターのティラノに会いに行こう!子供が理科好きになるお得スポット

公開:2018.11.28 更新:2018.11.28

科学館や科学センターと言えば、遊びながら学べる施設として定番です。

京都・伏見にある「京都市青少年科学センター」は昭和44年(1969年)に開館以来、約50年にも渡り京都の子どもたちを魅了し、今も年間16万人が訪れている人気スポットです。

そんな、京都の人々に愛されている「京都市青少年科学センター」の魅力を詳しく伝えていきます。

京都市青少年科学センターとは

科学的なモノの見方、考え方、扱い方などを、100点を超える体験型展示品を通じて学べる施設です。

京都の自然や動物の生態についてから、恐竜の標本、化学の仕組みなどを、時には実験や工作などのイベントも踏まえて、わかりやすく解説してくれます。

また、施設内にはプラネタリウムや天文台を完備。特にプラネタリウムは、京都市内唯一のため、近所の人はもちろん、遠方から訪れる人も多いです。

お弁当の持ち込みもOKで、小さな子供がいる家庭にもちょっとした憩いスポットとして人気があります。

子どもとのお出かけ情報サイトや旅行サイトの口コミでも、☆4.0~4.4(最高5.0)と高い支持を得ています。

京都市青少年科学センターの施設

施設内は展示棟、プラネタリウム、特別展示棟、屋外園という構成です。

展示棟は1階に親子ふれあいサイエンスルーム、2階は展示棟への入り口と恐竜の模型や骨の標本、自然などが展示されている第1展示場、3階は体験型の施設が多い第2展示場です。

第2展示場からプラネタリウムや天文台、屋外園に移動可能です。

それぞれのフロアや施設の見どころに関して、詳しく説明していきます。

入口すぐの第1展示室は大迫力の恐竜で子どもの心をがっちりキャッチ

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第1展示場には、29もの展示がされています。まず、入口を入るとすぐに大迫力のティラノサウルスが出迎えてくれます。

しかもこのティラノ、しゃべります!

ボタンでコントロールし動かすこともできるので、特に男の子の食いつきはばっちり。恐竜の生態や、恐竜が生きていた時代の環境に関して、楽しみながら学ぶことができます。

この一帯は恐竜ゾーンなので、大型肉食恐竜の化石が復元模型や、日本で数少ない貴重な実物であるアロサウルスの頭骨化石の展示があります。

また4番の「人間万華鏡・曲面鏡・パタノスコープ・波面鏡・さかさ鏡」や、18番の-磯の環境-「海の中の生命」は体感型の展示なので、子どもたちが不思議な世界を堪能し大喜びする姿を見ることができます。

17番の「生き物研究室」は、平成29年に新しく展示されたもので、科学センターの屋外園で観察できる動植物から、地球上の生きものの不思議を、標本を観察しながら調べることができます。

卵からヒヨコが生まれてくる様子をリアルタイムで見ることができる「ニワトリふ卵器」の展示はなくなってしまったようです。ちょっと残念。

第2展示場は科学ワールド全開!土日には実験教室も開催

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第2展示場は、第1展示場よりもさらに多い32もの展示コーナーがあります。このフロアの展示物は、より科学を体感できるものが多くあります。

人気の展示は、17番の「パラボラ型空中電話器」です。ささやくような声でも、離れたところからはっきりと声を聴くことができるので、小さな子どもに特に好評です。

1番の「実物元素周期表」は118個の元素のスイッチに触れると、めったに見ることができない実物の元素が現れます。

6番の「美しい炎の世界-炎色反応-」では、花火の美しい色が生まれる理由を知ることができ、7番の「カラフル光ラボ」では光の3原色と色の3原色を組み合わせ、光と色が織りなす現象を体験できます。

28番の「気候と環境体験ルーム」には、「砂漠の部屋」と「京都の夏の部屋」があり、同じ気温でも湿度の違いで暑さの体感が違うことを体験できるのがユニークです。

幼児でも楽しめる親子ふれあいサイエンスルーム

一般的な科学センターはもちろん、京都青少年科学センターも、通常の展示は小学生以上の子どもがメインターゲットです。

つまり、小学生以下の幼児では、体験したり物を動かしたりするのが難しく、すぐに飽きてしまうこともありました。

そこで京都青少年科学センターは、平成24年に「親子ふれあいサイエンスルーム」を開設。乳幼児専用のスペースになっているので、乳幼児と保護者が安心して遊べるスペースになっています。小学生以上の子どもの入場はできません。

置いてある遊技は科学遊具が多いので、親子でふれあいながら科学の面白さ、不思議さを体験可能です。

また、毎月第3土曜日の13:15からの15分間と、不定期の土日の11:30分から20分間は、絵本の読み聞かせや紙芝居などのイベントも実施されます。

2018年12月以降のイベント情報
【季節のお話】

イベント名 開催日※ 開催時間
楽しいクリスマス 12/23・24 11:30~(約20分)
節分のおはなし 2/2・3
ひな祭りってなあに? 3/2・3

※開催日は土日、もしくは祝日になります

京都市唯一のプラネタリウム

京都青少年科学センターには、京都市内唯一のプラネタリウムがあります。ドーム直径は16メートルと、プラネタリウムの中では中型サイズです。

プラネタリウムでは、定番の「一般投影番組」、「ちびっこプラネタリウム」、「はじめてのプラネタリウム」に加え、特別投影の「大人のための星空めぐり」の4種類を上映しています。特別投影は、季節に応じて不定期に行われます。

上映中の番組

上映時間は一般投影45分、ちびっこプラネタリウム40分、はじめてのプラネタリウム30分、大人のための星空めぐり60分です。

【一般投影番組】
親しみやすい生解説と、当日の月や惑星の位置などを正確に再現して紹介してくれます。小学生から大人向きです。

【ちびっこプラネタリウム】
当日の星や星座の見つけ方、星にまつわる話を月替わりで紹介しています。小学校低学年までの子ども向きです。

【はじめてのプラネタリウム】
プラネタリウム初体験の幼児向きです。一般的に上映中は私語厳禁ですが、この上映に関しては、おしゃべりしても、泣いても、ジッとお座りできなくてもOKです。途中での出入りも自由なので、気軽に観覧できます。

【大人のための星空めぐり】
2019年1月27日に行われる、落ち着いた音楽をバックに満天の星をじっくりながめられる番組です。星座にまつわるエピソードから、最新の宇宙の話題まで詳しく説明していきます。

中学生以下の入場はできないので注意してください。

また、特別投影は不定期で変更されますので、気になる人は事前に問い合わせるか、公式サイトにて確認してください。

プラネタリウム観覧費用

科学センターへの入場料のほか、プラネタリウムを観覧するには観覧料が必要です。入場料と同じ金額なので、一般的なプラネタリウムの料金(700円から1500円程度)に比べるとリーズナブルです。

種類 観覧料
一般 510円
中学・高校生 200円
小学生 100円
乳幼児 無料

上映スケジュール

平日は一般上映のみです。また、平日と土日祝では上映スケジュールが違いますのでご注意ください。

毎月第4土曜日の11:00の投映は、「はじめてのプラネタリウム」です。また、2019年1月27日(日)の11:00は「大人のための星空めぐり」の上映になります。

日程 11:00 13:00 14:25 15:45
月曜日 一般 一般
火・水・金曜日 一般
土・日・祝日
春・夏・冬休みの平日
一般
or
はじめてのプラネタリウム
一般 ちびっこプラネタリウム 一般

屋外園ではのびのびとした屋外遊びが可能

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科学センターというと、室内ばかりのイメージですが、芝生の気持ちいい庭や、自然を利用した科学を楽しめる場所があります。

人工池の中にも、太陽光発電や水力発電を見て楽しめる仕掛けがあります。(小便小僧がいるのは謎です・笑)

「チョウの家」では、沖縄の珍しいチョウチョを1年中観察できます。夏にはカブトムシの家も公開されるので、虫好きの子どもにおすすめです。

※平成30年3月7日(水)から下旬まで、チョウの家は工事のため入れません。

→京都市青少年科学センターのホームページ

事前申し込みで体感型イベントに参加しよう

親子で一緒に科学を楽しむ「親子実験教室」や、大型望遠鏡や双眼鏡で星空を楽しむ「市民天体観望会」、近郊の豊かな自然で観測を行う「自然観察教室」などのイベントを実施しています。

また、子どもの夏休み期間中には、「天文工作教室」や「植物・昆虫標本教室」などが開催されます。

開催回数や参加人数に制限があるため、事前の申し込みが必要です。

申し込み方法

自然観察教室は往復はがきでの申し込みです。以下の内容を記載し、送付してください。

定員は基本的に40名ほどです。申し込み者が多数の場合は抽選になります。

【はがきに記載する内容】
1.イベント名: 自然観察教室
2.参加者全員の氏名(ふりがな)・学校名・学年(大人は「一般」と記載)
 (例)科学セン太郎(かがく せんたろう,一般)
    科学セン太 (かがく せんた,科学小学校5年)
3.代表者の電話番号:◯◯◯-×××-△△△△
4.代表者の住所氏名(往復はがきの返信表面の宛名にも記入してください)

電話・FAX・インターネットの3つの方法があります。他のイベントへの申し込みは、京都青少年科学センターではなく「京都いつでもコール」になります。

TEL: 075-661-3755
FAX: 075-661-5855
京都市情報館の公式サイト

電話の場合、対応時間は8時~21時です。

FAXの場合は、下記の項目を必ず記載してください。申し込み不可の場合のみ、京都いつでもコールのスタッフから連絡があります。

【FAXに記載する内容】
参加希望日 イベント名 希望時間(午前・午後の別を記入)
保護者の氏名(ふりがな) 電話番号 年齢
子どもの氏名・学年・学校名

親子実験教室

親子で科学実験や工作を体験でき、科学の不思議さや面白さを堪能することができます。

対象は小学生から中学生とその保護者。乳幼児は入室できないのでご注意ください。

基本的に無料ですが、材料費の必要な場合もあります。

市民天体観望会

天文台の大型望遠鏡や双眼鏡などを使い、夜間に天体を観望します。観望の前にはプラネタリウムでの解説もあります。

希望者には観望会後、天文台の見学も可能です。

ただし現在は、9月の台風で天文台が破損したため、安全面に配慮して実施を中止しています。

自然観察教室

京都青少年科学センターではなく、テーマに沿った場所に出かけ、豊かな自然環境の中で岩石や鉱物、きのこなどの植物、野鳥など動物の観察を行います。

対象は小学校4年生以上で、保護者の同伴も必須です。

参加費100円が必要です。また、現地での集合・解散になるので、その場所までの交通費は別途自己負担となります。

時間は9:30~15:30の予定なので、お弁当などを持参する必要もあります。

京都市青少年科学センターをお得に利用する方法

京都市内に通う小・中・高校生は土日無料

小学生未満の子どもに関しては、基本的に入場料もプラネタリウム観覧料も無料です。

小学校以上から高校生で、京都の学校に通っている、または京都市内に住所があるという場合には、土曜日と日曜日は入場料およびプラネタリウム観覧料は無料です。

土日以外の祝日や、振替休日などは有料ですのでご注意ください。

「親子でパスッ‼」で保護者の入場料が4回目以降無料

乳幼児の子どもに同伴するママパパも、お得になるサービスがあります。

乳幼児の入場1回につき、カードにスタンプが1個押されます。スタンプを3個集めると、4回目から保護者1名分の入場料が無料になります。

有効期間は発行日から1年間。カードを忘れた場合には、入場料の免除はできないので気を付けてください。

また、1年間の途中に子どもが小学生となる年は、3月31日までが有効期限となります。

前売り券なら1割引

科学センターのチケット売り場にて、前売り券も販売しています。

前売り券を使用すれば、科学センターの入場料が1割引。購入翌日から1年間有効です。

関西文化の日は無料

関西文化の日とは、関西文化.comが実施している取り組みです。

関西圏にある美術館・博物館・資料館等の文化施設を、11月の指定日には入館料が無料になります。

基本的には11月の第3土曜日と日曜日を「関西文化の日」としていますが、無料提供日は施設により異なります。京都青少年科学センターの情報は、公式サイトで確認してください。

京都青少年科学センターの基本情報

住所 〒612-0031 京都市伏見区深草池ノ内町13番地
電話番号 075-642-1601
営業時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 木曜(祝日の場合は翌平日)
年末年始(12/28~1/3)
※学校休業期間中は無休
最寄り駅 京阪本線「藤森駅」から徒歩5分
※京阪電車「藤森駅」は準急または普通しか止まりません
駐車場 普通車30台 無料
※土日は駐車場がすぐ満車になります。公共交通機関の利用がおすすめです
料金 【入場料】
一般:510円 中学・高校生:200円 小学生:100円 乳幼児:無料

【プラネタリウム観覧料】
一般:510円 中学・高校生:200円 小学生:100円 乳幼児:無料

公式サイト http://www.edu.city.kyoto.jp/science/

最寄り駅「藤森駅」からのアクセス

小さな子供連れで初めての場所に行くのは、少し不安もありますよね。最寄りの京阪線「藤森駅」からの詳しい行き方を紹介します。

こじんまりとした駅です。駅の出口は2カ所ありますので、西口(32番)へ進んでください。改札の前には、高速道路の大きな柱が見え、左手には琵琶湖疎水があります。

改札を出て直進すると、踏切が見えます。踏切には、京都青少年科学センターへの看板もありますので、右折して、踏切を渡ってください。その後、しばらく直進します。

歩道橋が見えてきます。小さな子ども連れの場合、この歩道橋を渡っておいた方が安心です。

歩道橋を渡り、そのまま道なりにまっすぐ歩くと、左手に「せいふうようちえん」と書かれた白い建物が見えます。京都青少年科学センターはこの建物の奥です。

「かがくセンター」と書かれた大きな看板が見えました!入口まではあと少し。

写真はまだ開園時間前なので、柵がありますが、地面が朱色の坂道を登れば、左手が科学センターの入り口です。思う存分、楽しんでください。

まとめ

京都市内の学校に通う子どもであれば、社会科見学などで必ず訪れたことがあるといっても過言ではないほど、地元の人たちに愛される科学センターです。

建物や展示物には、若干の昭和感が漂いますが、またそこが良い味を出してくれています。

もちろん、ずっと同じ展示物ではなく、少しずつ展示内容が変化したり、実験教室などの内容も異なるので、何度来ても楽しめます。プラネタリウムも京都市内で唯一あるので、天文好きな家庭にも人気です。

また、お弁当の持ち込みがOKだったり、駐車場が無料だったり、乳幼児の入館が無料など、小さな子ども連れに優しい心配りが感じられます。

屋外園もあるので、天気の悪い日はもちろん、お天気のいい日にも1日楽しく遊べますよ。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

→京都市青少年科学センターのホームページ

この記事を書いた人
ママエル編集部
「多くのママが笑えるように、エールを送りたい」という思いからママエルを立ち上げました。 私たちは頑張るママの味方です。

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