集団塾vs個別指導塾vs家庭教師!うちの子に向いているのはどれ?

公開:2018.11.27 更新:2019.08.06

塾と家庭教師は、それぞれにメリットとデメリットがあるので、一概にどちらが優れているとは言えません。

塾に通わせるか家庭教師を利用するか迷うときは、自分の子どもに向いている方がどちらなのかを考えることが大切になります。

ここでは、塾と家庭教師のメリット・デメリットに加えて、それぞれどんな子がどちらに向いているのかについてもまとめています。

お子さんの性格や目標などをふまえて向いている方を選び、成績も効率良く成績UPを目指しましょう!

家庭教師のメリット・デメリット

メリット

・先生がずっと見てくれるので子どもの学習状況を把握してくれている
・親の目が届く
・それぞれの子どもに合った勉強法を教えてくれる
・質問しやすい
・通塾する必要がない
・楽しい大学ライフを話してやる気を上げてくれる

家庭教師を利用する最大のメリットは、講師と生徒のマンツーマン指導を受けられるという点です。

お子さんによって理解度や学習スピードはまちまちなので、学校や塾のような集団授業ではついていけない子も少なくなりません。

家庭教師なら自分の学習ペースで授業を進められるので、復習がしやすく、わからないことがあればすぐに質問することができます。

さらに、問題を解いている間も先生がずっと見てくれるので、先生が苦手部分を細かく把握してくれるようになります。

先生によっては、子供に合ったオリジナルテキストを用意し、成績アップに向けて工夫をしてくれることもあります。

家庭教師は自宅に講師が来てくれるので、送迎する必要がなく、保護者の負担が少ないのもうれしいポイントです。

家庭教師の場合、現役大学生が講師をとして学習指導するケースが多く、子供と年が近く打ち解けやすいので、楽しみながら勉強がしやすいメリットもあります。

志望校学での楽しい話や、受験はもちろん私生活での相談などもしやすいので、子どものやる気を出させながらメンタルサポートもしてくれる魅力もあるんです。

デメリット

・費用が高い
・大学生の先生が多い
・先生の質(技術や実力)の差が大きい
・他の生徒と切磋琢磨できない
・家を片付けないといけない

家庭教師を利用するうえで一番ネックになることは、高額な指導料です。

家庭教師は指導料に加え、入学金や先生の交通費、教材費、中にはサポート管理費などの費用もかかるため、多額のお金が必要になるのです。

また、1対1の指導スタイルの場合、他の生徒と切磋琢磨して競争し合うことができないので、お子さんの性格によっては成績が伸びづらいこともあります。

さらに、家庭教師の場合は登録制で講師を募集している会社が多いため、先生の指導力や学力の差も大きいので、担当の先生の質がかならず高いとは限りません。

合格実績や指導経験だけでなく、教え方や性格も先生によって個人差があるため、子供と相性が合わないこともあります。

家庭教師派遣会社の中には、先生を無料で変更してくれるところもありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

また、多くの会社で無料体験授業を行っているので、まずは一度試してみると良いでしょう。

集団塾のメリット・デメリット

・他の生徒と切磋琢磨できる
・実績のあるプロの先生が教えてくれる
・多くの生徒を見てきたノウハウがある
・費用が比較的安い

集団塾に通わせるメリットは、これまでの学習指導経験や実績が充実している点です。

家庭教師の場合、先生によって実績や指導方法に大きな差がありますが、塾の場合は効率良く成績を伸ばし、合格へ導くための指導ノウハウがとても充実しています。

中学受験、高校受験、大学受験それぞれの対策についても、長年の経験から、過去問対策や出題傾向を把握しているため、受験勉強対策としても心強いサポートを受けられます。

また、塾には実績豊富なプロ講師が有名な先生が在籍していることが多いため、講師のレベルが高いとう点も強みと言えます。

このようなプロ講師が個別教室や個別指導講師を担当になれば、家庭教師よりも低費用でレベルの高い指導を受けることも!

さらに、塾では同じ目標を持つたくさんのライバルと共に勉強するので、競争心がわき、子供のやる気や向上心をUPすることにも繋がります。

デメリット

・通塾する必要がある
・質問しづらい
・休むと授業に遅れる
・生徒1人ひとりの学習状況を把握してもらいづらい

塾は、学校が終わった後から始まるため、遅くに帰宅することになります。

家と塾が駅から近い場合、子供1人でも通塾することができるかもしれませんが、夜道を子供1人で歩いて帰るのが危険な場合、親の送迎が必要です。

また、いくら指導経験が豊富な講師が指導にあたるとはいえ、集団塾では1人ひとりの学習状況を細かく把握することが難しいです。

そのため、自分がどこでつまずいているのか理解できず、苦手が克服されないまま授業が進んでしまうことも少なくありません。

さらに、塾は学校の授業のように1度休むとその分遅れを取ってしまうので、休みにくいという声も多くあります。

家庭教師に向いている子

向いている子

・1人で勉強できない子
・積極的に質問できない子
・勉強の仕方自体がわからない子
・自分の苦手を把握していない子
・不登校の子

家庭教師は、先生がつきっきりで勉強を教えてくれるので、1人で家庭学習するのが苦手なお子さんにおすすめです。

先生が毎回宿題を出してくれるので、次の指導日までに終わらしておく必要があり、自然と家庭学習が身に付きます。

また、引っ込み思案で集団での発言が苦手な子や、積極的に質問ができない子でも、家庭教師なら先生と1対1なので、子供の好きなタイミングで質問できます

さらに、家庭教師の場合、自分に合った勉強法を知らない子にも、先生がその子に合った勉強法を考えてくれますし、苦手教科指導にも力を入れてくれるので、テストの点数に伸び悩んでいる子にもおすすめです。

「どこからわからなくなったのかわからない」「どこが苦手なのかわからない」という子でも、家庭教師がしっかりサポートしてくれるので、保護者としても安心感があります。

とはいえ「どの家庭教師がいいかわからない」「どうやって子供に合った家庭教師を探せばいいの?」とお困りなら、下記のサイトなら一括見積もりで探す手間が省けるので試してみてもいいかもしれません。

かてきょ診断

かてきょ診断

向いていない子

・家で勉強すると怠けてしまう子
・費用をかけられない人
・2人きりの空間が苦手な子

家庭教師は先生が家に来て学習指導をするスタイルなので、家で勉強すると気が引き締まらず怠けてしまう子は、環境を変えて塾に通う方が向いています。

ですが、試験勉強や宿題などをおこなうにあたって、やはり家庭学習はとても大事です。家で勉強することが苦手な子でも、家庭教師を試して上手くいけば、家での学習習慣が定着し、自ら進んで勉強できる子になる可能性もあります。

また、先生と2人きりの空間が苦手と感じる子は、塾の集団学習の方が良いかもしれません。

集団塾に向いている子

向いている子

・授業についていけるだけの基礎力がある子
・他の生徒と切磋琢磨したい子
・自ら積極的に質問できる子
・自分の苦手を把握している子
・家庭学習ができない子

集団塾は大勢の生徒に対して、講師1人が授業を行うので、子供それぞれの理解力や進捗具合を確かめながら授業を進めることができません。

そのため、集団授業のペースについていけなければ、塾での成績を上げるのは難しい場合もあります。

逆を言えば、授業を聞いて理解できるくらいの基礎力を持っていれば、塾でもグングン成績を伸ばすことが可能です!

塾の場合、授業中に先生が生徒1人ひとりの理解度を確かめることはできないので、自分から積極的に聞かなければ、ずっとわからないまま終わってしまいます。

自ら積極的に発信することができ、自分の苦手分野や「なぜここがわからないのか」が把握できる子は、塾に向いていると言えるでしょう。

向いていない子

・夜遅くになると帰る手段がなくなる人
・自ら積極的に質問できない子

塾は、基本的に終わる時間が遅いです。

そのため、夜道でも危なくない道で帰れるか、遅い時間でもバスや電車はあるのか、駅から家までの帰り道は遠くないのか、などを事前に確認しておく必要があります。

また、塾の終わる時間や、家からの距離、アクセスによっては、親の送迎が必要になることも少なくありません。

ある程度遅い時間でも1人で帰宅できる中学生、高校生なら問題ないかもしれませんが、女の子や小学生の場合は、塾だと通いづらい場合もありそうです。

家庭教師から塾に変えた人の意見

先生が来る度に、部屋を綺麗に掃除しなければならないのが面倒に感じました。
また、茶菓子や飲み物を授業日に毎回用意するのが、地味に負担になったので、家庭教師から塾に乗りかえました。

熱心に指導してくれる良い先生でしたが、先生の就職先が決まって家庭教師を辞めることになったので、継続せずにそのまま辞めました。

教え方も丁寧で先生に不満はなかったのですが、中学受験や高校受験になると、受験対策として物足りなさを感じたので、塾に変更しました。
塾の方が、受験校の情報や対策が手厚いので、変えてよかったと思います。

家庭教師の先生が大学生ということもあり、子供と歳が近く、打ち解けられたのは良かったのですが、仲良くなりすぎて勉強がおろそかになってしまいました。
授業中に覗いてみたら、勉強せずに遊びモードになっていたので、これはマズイと思い、塾に変えました。

塾から家庭教師に変えた人の意見

娘はもともと塾に通っていましたが、先生の教え方についていけなくなり、娘と相談して家庭教師に変えました。
担当の先生が娘の苦手分野を徹底的に分析して、小学校までさかのぼって教えていただいたおかげで、成績もアップ!

ADHDの息子は、塾に通っていたときより家庭教師を始めてからのほうが、理解度が上がったように思います。
勉強以外で問題が起こった場合、なぜそのようなことが起こったのか考えてくださり、本人の自主性を大切にした指導方針でとても嬉しかったです。

集団塾の騒がしさに学習意欲が低くなっていたので家庭教師に変えました。
子供の志望校に通っている先生にお願いしたおかげで、志望校での学校生活をたくさん話してくださり、子供のモチベーションが上がりました。
辞めた塾で買った問題集を利用して教えてくれたので教材費も浮き、結果的に塾に通っていたときとあまり変わらずに済みました。

子供が所属している部活が熱心で、通塾が難しくなり、自宅に来てもらえる家庭教師の利用をはじめました。学校で使う問題集を使って授業をしてくれたので、追加の教材費があまりかかりませんでした。
息子と同じ年の弟がいる先生だったおかげか、息子が長く考えていてもずっと優しく見守ってくれる先生で、親としてもとても安心できました。
ただ、先生も学生のアルバイトさんなので仕方がないのかもしれませんが、マナーがなっていないなと感じるときもあり、挨拶などの基本的なマナーに関してはもう少し指導してくれると嬉しいです。

個別指導塾ってどうなの?

「個別指導」にもいろいろなスタイルがある

個別指導塾は、生徒1人に対して、個別に授業を行う指導スタイルです。

個別指導と一言にいっても、講師と生徒のマンツーマン指導のところもあれば、1人の講師が複数の生徒を指導するところもあり、形はさまざまです。

マンツーマン指導であれば、家庭教師のように、授業中はずっと先生がついていてくれますが、1対複数人になると、1人の子が問題を解いている間に他の子を見るので、付きっ切りで指導はしてもらえません。

そのため、質問したいタイミングですぐに聞くことができず、効率良く勉強できないことも考えられます。

指導する生徒数が複数人になればなるほど、子供1に付く時間は少なくなりますが、その分授業料燃安くなる傾向があります。

とはいえ、個別指導塾は、集団塾よりも先生にじっくり指導をしてもらえるのは確実です。

集団授業よりは価格が高いので、苦手科目の英語だけを個別指導塾にして成績UPを目指すなど、うまく使い分けをして利用する子もいます。

集団学習は向いていないけど家庭教師はしたくない子向き

集団授業では、自分のしたいタイミングで質問ができなかったり、人が周りにいて勉強しづらかったりします。

その点、個別指導は先生とマンツーマン、もしくは少人数制で授業を受けるため、好きなタイミングで質問できます。

一見、家庭教師と個別指導は同じようにも思えますが、大きく違うところは先生が家にくるかどうかです。

先生を家に呼びたくない場合は個別指導がおすすめですが、通塾する時間の短縮や、塾の帰りが遅くなるのが心配な場合、家の近くに塾がない場合は家庭教師をおすすめします。

また、個別指導は必ずしも講師と生徒のマンツーマン指導とは限らないため、その点も塾に確認しておくと良いでしょう。

個別指導塾に変えた人の意見

前までは集団塾に入っていましたが、周りが騒がしくて勉強に集中できないことも多々あるようで、個別指導塾に変えました。
個別指導塾は少人数だから先生に質問しやすく、落ち着いて勉強ができると、本人のやる気がアップしました。

集団指導から個別指導に変えることで授業料は高くなりましたが、それ以上に成績が上がったので、変えてよかったです!
子供が通っている個別指導塾は自習室もあるので、家で勉強できないうちの子は授業のない日も塾に通っています。

集団塾から個別指導塾に変えたことで、先生が進路指導もおこなってくれ、本人のモチベーションも上がっています。
うちの子が通っている個別指導塾は、その日の学習内容や、子供の授業態度などをメールで共有してくれるので、親としても目が行き届きて安心です。

まとめ

塾と家庭教師、どちらがより良いのかと悩むことがあると思いますが、どちらもメリットとデメリットがあるので、子供に合う方を選んであげてください。

塾や家庭教師に関わらず、料金は地域によって異なるのはもちろんのこと、会社によって指導法学習環境もさまざまです。

授業時間以外も自由に利用できるスペースを用意して、学習環境を整えてくれる塾もあれば、講師経験が豊富なプロが多く在籍している、受験指導に力を入れているなど、それぞれに強みがあります。

家庭教師、塾どちらも、電話やWEBから資料請求ができるので、まずは一度申し込み、体験授業を受けて雰囲気をつかみましょう!

→【おすすめ家庭教師ランキング2018】授業料・エイア・タイプ別に徹底比較

この記事を書いた人
natsumama
2歳と4歳の姉妹を育てながら、ほぼワンオペ育児状態で、楽しくしあわせなドタバタな毎日をおくっています。休みの日は、3人で甘いスイーツを食べたり、動物園へ行ったり…。忙しいながらも、今しか過ごせない大切な時間をかみしめながら、家族の想い出を増やしているところです♪

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