スタディサプリで成績アップは可能?メリットとデメリットについて徹底検証

公開:2018.10.01 更新:2020.02.05

テレビCMでお馴染みのスタディサプリ(旧受験サプリ)。月額980円で神授業が見放題!と聞けば、お子さんのいるご家庭では気になりますよね。

公式サイトを見てみると、難関大学の合格者が受験勉強にスタディサプリを取り入れた体験談がたくさん掲載されていて、ますます気になります

そして親としていちばん気がかりなのは、そんなに安くて本当に成績が上がるのか?ということ。

そこで、スタディサプリについて徹底的に調べてみました。スタディサプリのメリット・デメリット、スタディサプリが向いている人・向いていない人について分析しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

スタディサプリとは

スタディサプリとは、リクルートが運営する小学4年生から高校生を対象にしたインターネット学習サービスのことです。

インターネットの動画配信を使って家に居ながら授業が受けられる、言わばオンライン予備校です

スタディサプリの勉強法は、有名人気講師による授業動画を見ながらテキストを進めていくスタイル。家で学習塾や予備校の授業を受けるような感じをイメージしてもらえるといいと思います。

スタディサプリは、月額980円で高校・大学受験対策はもちろん、学校授業の予習・復習や定期テスト対策、英検や公務員試験対策など、目的に合わせて活用できる今注目の勉強方法です。

スタディサプリのメリット

月額たったの980円

スタディサプリの気になる授業料は、月額たったの980円(税別)。初期費用や年会費はかかりません。

月額980円で、国語・数学・英語・理科・社会の5教科(小学生は、国語・算数・理科・社会の4教科)、4万本以上もの授業動画が見放題、しかも学年をまたいでの視聴も可能です。

5教科を受講した場合の学習塾の平均月額は38,000円、他の通信教育でも6,600円ほどなので、月額980円のスタディサプリはかなり安いということがわかりますね。

980円は全学年を対象としたベーシックコースの料金です。高校生を対象にした合格特訓コース、志望校別対策

講座のスタディサプリLIVE、TOEIC対策講座のスタディサプリENGLISHは、受講料が別途発生します。 

有名人気講師の授業が受けられる

スタディサプリの講師は、大手予備校や中高一貫校の人気講師や学習参考書などを監修・著作経験のある名高い先生ばかり。東大卒や京大卒といった高学歴の講師も多く在籍しています

わかりやすいだけでなく面白くて飽きさせないと評判の講義にくわえ、定期テスト対策として試験問題の解き方のコツまで丁寧に教えてくれる頼もしい講師群です。

学年問わず見られる

学習塾の授業ではうっかり聞き逃してしまったり、よく理解できなかったりしても、もう一度同じ授業を受けることはできませんよね。

スタディサプリなら、何度でも繰り返し、同じ内容の授業を受けることができます。

また、自分の学年以外の授業を見ることもできるので、理解が不十分だった項目を基礎から勉強し直したり、苦手な科目を遡って復習したりといった、自分のレベルに合わせた勉強方法で学力アップが目指せます。

自分の学年の学習を終えてしまったら、ひとつ上の学年の授業を先取りして学習することも可能です。

自分のペースに合わせて勉強できる

学習塾では、周りのみんなとペースを合わせなくてはなりませんよね。わからないことは授業が終了するまで待って先生に質問しなければならないし、もう十分に理解していることもみんなと一緒に話を聞かなくてはなりません。

スタディサプリは1人で動画授業を受けるので、苦手な項目はゆっくり再生したり、わからなかったら巻き戻して見直したり、メモを取りたかったら一時停止したりと、自分のペースで勉強を進めることができます。

塾の授業と違い、何度でも同じ授業を受けられるスタディサプリは、苦手科目の克服にとても効果的です。

場所を問わず勉強できる

スタディサプリは勉強ができるので、通学に時間をかける必要がない分時間を有効に使うことができます。

部活が忙しくて塾に通う時間がない生徒、塾まで遠くて通うのが容易でない生徒にはとても便利です。

また、学習塾は授業終了が21時過ぎになることも多く、帰宅時の夜道が心配です。その点スタディサプリなら、家庭内で授業を受けられるので安心ですね。

受験対策だけでなく定期試験対策もできる

スタディサプリは、受験対策だけを目的としているわけではありません。

中学講座では、国語・数学・英語は、ほとんどの教科書に対応した授業を配信しており、毎日の学校授業の予習・復習に役立てたり、定期テスト対策に利用したりすることができます。

高校講座では日常学習のサポート、大学受験講座では、センター試験、AO・推薦対策など志望校の合格に特化した受験生向けの講座となっており、自分の目的に合わせた勉強ができます。

英検や公務員試験の対策も受けられる

スタディサプリの高校講座には、高校・大学受験対策のほかに、資格対策講座も用意されています。

3級、準2級、2級合格をターゲットにした英検対策講座、公務員試験に必要な「政治経済」「数的推理」「判断推理」の基本が勉強できる公務員対策講座があり、高校卒業後に就職を目指している生徒にも大いに役立ちます。

ダウンロードできるからオフラインでも視聴可能

授業動画はダウンロードが可能なので、通学中や外出先などwi-Fiがオフラインでも授業を受けられます。

子どもにスマホやタブレットを与えるにあたって、インターネットを自由に閲覧できてしまうのが心配という方もいると思いますが、シムフリーのスマホやタブレットに動画をダウンロードすることで解決できます。

あらかじめ授業をダウンロードしたものを子どもに与えれば、動画の視聴はできてもネットには繋がらないので、小学生でも安心です。

子どもの学習状況を把握できる

学習塾でちゃんと勉強しているかどうか心配という方は多いのではないでしょうか。

授業に出席してはいても、席におとなしく座っているだけで、授業に集中できていないお子さんもいるかもしれません。

スタディサプリなら家で学習できるので、親の目が届きやすく、子供が何を勉強し、どこでつまずいているのか、子どもの学習状況を把握しやすいです。

また、スタディサプリでは保護者の管理画面が用意されており、子どもがいつ、どの授業を受けたかが記録されています。

スタディサプリが1人で勉強できるからといって全部を子ども任せにせず、保護者も陰ながらきちんと見守っていてあげたいですね。

解約と再登録が自由なので、合宿や留学に合わせられる

スタディサプリは解約・再登録が自由なので、留学や部活の合宿など忙しい生徒のスケジュールに合わせて解約したり再登録したりできるので無駄な出費がありません。

解約・再登録の手続きは、ネットで簡単にできます。

無料でお試しできる

スタディサプリは、ただいま無料お試しキャンペーン中です。

お試し期間もあるので、実際に続けられるかどうか判断するには十分な期間ですよね。ぜひ、この機会に無料体験してみましょう。

スタディサプリのデメリット

質問ができない

スタディサプリは、あらかじめ録画した授業動画です。学校や塾の授業と違い、先生に質問してその場で答えてもらうことはできません。

わからないことがある場合、自分で教科書やインターネットで調べる必要があります。それでもわからない場合は、後日学校や塾の先生、勉強の得意な友達に聞いて解決しましょう。

ただし、大学受験を目指すコースには「LIVE授業」という、生放送で先生が授業をしてくれるサービスがあり、そこではリアルタイムで質問することができます。

誘惑に負けて怠けてしまう

学校や塾とは違い、家には誘惑がたくさんありますよね。ついついテレビや漫画、ゲームなどに気を取られてしまうことも多いでしょう。

注意してくれる家族がいる場合はいいですが、いない場合は1人で誘惑に打ち勝つしかありません。強い精神力の持ち主でないと難しそうですね。

スマホだと文字が小さくて見にくい場合がある

スマホを使用して授業動画を見る場合、先生によっては黒板に書く文字が小さく、見にくいことがあります。

外出時は仕方ないですが、家ではパソコンやタブレットなど、大きな画面で授業を見るようにしましょう。

問題演習が十分でない

スタディサプリでは専用のテキストに沿って授業を進めるのですが、専用テキストだけでは問題演習が不十分だと感じる受講生が多いようです。

その場合は、テキストとは別に問題集を購入するといいでしょう。

ただし、わからないところが出てきてもスタディサプリの先生には質問できないので、学校の先生や友達に聞くなどの対策が必要です。

学習スケジュールを自分で組む必要がある

効率的な学習方法は、どの部分をどのくらいの時間をかけていつ勉強するかを考慮してスケジュールを立てることが重要です。

学校や塾では、授業や受験に合わせて学習スケジュールを立ててくれることが多いですが、スタディサプリはそのような学習スケジュールを立ててくれません。

とくに受験生は、受験科目の勉強時間配分を自分だけで決めるのは難しく、親や学校の先生のサポートが必要になる可能性もあります。

ただし、大学受験を目指す「合格特訓コース」に入っている場合は、選任のスタッフが合格に向けてスケジュールを考えてくれるので安心です!

通信料がかかる

スタディサプリの料金は月額980円ですが、授業を受講するにはインターネット回線が必要なので、通信料がかかります。

通信料は動画を見るたびに発生するので、あらかじめWi-Fi接続ができる場所でダウンロードしておき、オフラインで視聴すれば通信料の節約になります。

料金を気にすることなく、インターネット環境がなくても視聴できるのでおすすめです。

テキスト代がかかる

スタディサプリの授業は、専用のテキストに沿って進められます。

この専用のテキストですが、1冊1,200円(税込・送料込)します。科目ごとに1冊用意されていたり、講座によっては一科目が前期と後期に分かれていて2冊必要だったりします。

公式サイトからPDF形式のテキストをダウンロードすれば無料なのですが、300ページ以上あるテキストもあり、プリントするには手間がかかります。

テキスト代がかかっても学習塾よりはかなり安いのですが、月額980円よりも多く費用を見積もっておく必要があります。 

模試は自主的に受ける必要がある

塾に在籍している場合、任意ではありますが、模試の申し込み手続きを手伝ってくれたり、模試対策授業を実施してくれたりします。

また、模試の結果を見ながら対策を考えたり、基礎力アップのための勉強法を教えてくれたりもします。

しかしスタディサプリでは、模試の申し込みの手続きなどは自分でしないといけません。

また、模試の結果から自分の弱点を分析したり、入試までの対策も自分で練ったりする必要があるため、それが苦手な子には不向きかもしれません。

スタディサプリに向いている人

勉強に対する強い意思と意欲がある人

家にあるのたくさんの誘惑の中、1人で勉強するわけですから、相当の勉強意欲がある人でないと難しいでしょう。

成績アップの先に、自分の目標をしっかり持っているような強い意志を持っている子にはおすすめの勉強法です。

1人でも集中して勉強できる人

スタディサプリは強制力がないので、1人になると怠けてしまいがちで、監視なしでは勉強できない人には向いていません。

一方で、周りに誰もいない空間のほうが集中できるという人もいるので、そのような人には適した教材です。

自分の得意不得意な科目を理解している人

スタディサプリには、学校や塾の先生のように生徒の学力レベルを把握してくれる人はいません。

自分で得意分野と苦手分野をきちんと理解して、苦手克服に意欲を持てる子でないと成績アップには繋がらないでしょう。

自分でスケジュールが立てられる人

スタディサプリは定期テストや受験に向けての学習スケジュールを立ててくれないので、自分でスケジュールを立てる必要があります。

スケジュールが予定どおりに進まないときは、なぜ進められなかったか、どうしたら改善できるかを自分で考えてスケジュールを立て直すなど、自主性のある子におすすめです。

親が子どものやる気を出してあげられる人

子どもが成長するにつれ、親が子どもの勉強を見るのは難しくなりますが、親ができるのはそれだけではありません。

子どもが勉強しやすい環境をつくってあげたり、テストの点数が上がったら褒めてあげたり、逆に下がってしまったら励ましたり、子どものモチベーションが上がるように声をかけてあげることは親でもできます。

なかなかやる気の出ない子や、集中力が途切れがちな子には、その子どもに適したやり方でサポートしてあげましょう。

塾に通わず勉強している人

学習塾では試験によく出る範囲や間違いやすい問題を教えてくれますが、塾に通わず1人で勉強している場合は書籍やインターネットで調べる必要があります。

スタディサプリは定期テスト対策にも対応しているので安心、的を絞ったテスト勉強ができます。

塾だけでは足りないと感じている人

学習塾とスタディサプリを併用している人も多く、塾の授業の復習や苦手分野の克服にスタディサプリを使っている人も多いようです。

また、国語・数学・英語を学習塾で勉強し、理科と社会をスタディサプリで勉強するなど、科目を分けて活用している人もいます。

もっと塾の授業を増やしたいという意欲的な子のために、経済的理由から月額980円のスタディサプリを利用している人もいます。

塾の授業だけでは足りないと感じている子におすすめです。

スタディサプリに向いていない人

やる気がない人

スタディサプリは、基本的に家で1人でするものです。

誘惑に囲まれて1人で勉強するには、強固な意志が必要です。意志が弱い人、そもそも勉強に対してやる気のない人には、スタディサプリは不向きです。

また、日頃からけじめをつけられない人、飽きっぽい人は、毎日1人での勉強を継続するのは難しいです。

1人で勉強できない人

1人になると怠けてしまう人は、スタディサプリよりも学習塾のような、大人の監視下での勉強が向いています。

学習塾は勉強をしなければならない状況が用意され、注意してくれる人もいるので、スタディサプリよりも勉強がはかどるでしょう。

たくさん質問したい人

スタディサプリは、視聴中に疑問があっても質問ができません。

疑問点を親がサポートできたり、自分で調べてみたり、学校や塾の先生にきちんと聞いたりできる子には向いていますが、疑問をそのまま放置してしまう子には向いていません。

まとめ

スタディサプリで成績が上がるかと聞かれれば、答えはYESです。

ですが、やはり何事にも向いている人と向いていない人がいるように、勉強法にも向き不向きがあります。

子どもにも個性があり、集団で切磋琢磨することによってモチベーションが上がるタイプの子もいれば、1人のほうが周りに気を取られることなく集中できる子もいます。

後者であれば、スタディサプリはおすすめの勉強法であると言えるでしょう。

いちばん必要なのは、お子さん自身の成績を上げたいという意欲です。意欲があるのなら、まずは無料キャンペーンを利用して14日間の取り組みを見てみましょう。

この記事を書いた人
kawa
双子の娘が中学生になり女子トークが楽しくなってきました。休日は3人で出かけることも多く、最近のブームは散歩。かなりの距離を歩きながらおしゃべりしたり食べたりで、なぜか私ばかり太ります(泣)

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