幼児教育として人気の「リトミック」って何?リトミックの内容とその効果とは

公開:2018.10.18 更新:2018.12.27

音感やリズム感、音楽の楽しさなどを楽しみながら身につけられると、小さな子供を持つママたちから人気の高いリトミック。

でも、具体的にどんなことをするものなのか、よく知らないという人も実は少なくありません。

そこで今回は、リトミックとは何をするもので、どんな効果があるのかについて、詳しくご紹介します。

これからリトミックを始めようと思っている人や、リトミックについて知りたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

リトミックってなに?リトミックの内容と相場

リトミックとは、簡単に説明すると、「音楽やリズムに合わせて歌ったり踊ったり楽器を鳴らしたりすること」です。

スイスの音楽教育家エミール・ジャック・ダルクローズが考え出した音楽教育法で、すでに欧米ではさまざまな分野に取り入れられ、活用されています。

曲に合わせて手遊びや指遊びをしたり、即興でダンスをしたり、楽器を鳴らしたり、リズム遊びをしたりして、体全体で音楽を感じる・楽しむことが、リトミックの基本です。

近年は日本でも、幼少期にリトミックを習わせたいと考える親が増えています。

月ごとにかかる費用の相場は2,000円~3,000円です。中には公民館などでおこなう無料のリトミックもあれば、5,000円以上もする高額なリトミックまで、幅広くあります。

リトミックを始めるのに適した年齢は?

ピアノなどの本格的な音楽教育とは異なり、リトミックは0歳から始めることができます。

最初の内は音楽に合わせてママが赤ちゃんをくすぐったり、手足を動かしたりといったところからスタートします。

1人で立ったり歩いたりできるようになったら、子どもたちだけでダンスを踊ったり、楽器やおもちゃを使った遊びをしたりというようなことも行います。

リトミックでは年齢に合わせてさまざまなレッスンが行われており、何歳から始めなければならないというような縛りもありません。

そのため、いつでも、興味の湧いたときに、気軽に始められるのがリトミックの魅力の1つです。

いきなり通うのが心配なら家で試してみよう!

いきなりリトミックのクラスや講座に通うのは不安という場合は、まずは教材を使って、自宅で行うこともできます。

今はリトミックに関するさまざまなサービスが行われていますので、自分に合うものを探してみると良いでしょう。

リトミックは大きく3つに分けられる

ママも一緒に参加するタイプ

0歳児から始められるベビーリトミックや、自治体などが開催している親子リトミック教室などでは、ママも一緒に参加してリトミックを行います。

親子で一緒に音楽を楽しみながら体を動かすことができるので、ママにとっても良いストレス解消になります。

子どもたちだけが参加するタイプ

2歳くらいになると、子供たちだけでリトミックを行えるようになってきます。

音楽を聞きながら、講師の先生の掛け声に合わせておなかやおしり、頭などを触ったり、簡単なダンスを踊ったりします。

英語を使うタイプ

「クラップ(=拍手)」「ダンス(=踊る)」など、英語の掛け声に合わせて体を動かすタイプのリトミックもあります。

音感やリズム感だけでなく、楽しみながら自然に英語を学ぶこともできるとあり、人気を集めています。

リトミックは意味がある?リトミックの効果

コミュニケーション能力や協調性が身につく

他の子どもたちと同じ動きをしたり、参加者同士で触れ合ったりする機会を得ることで、コミュニケーション能力や協調性を身につけることができます。

未就園児の場合は、リトミック教室ではじめての友だちができたという子も少なくありません。子供同士の交流の場としても、リトミックはおすすめです。

また、保護者同伴の教室の場合は、親以外の大人と話す機会ができ、子供の世界が広がります。

体力や運動能力が身につく

リトミックでは音楽やリズムに合わせて体を動かすので、基礎的な体力や運動能力が身につきます。

将来何かのスポーツを始める時にも、リトミックで養った体力・運動能力は役立ちます。

幼いころからリズム運動の基本を身につけておくことで、本格的なスポーツを始める際に、それらのスポーツに必要な動きを習得しやすいとも言われています。

集中力や記憶力が身につく

リトミックでは、先生の動きや掛け声に合わせてさまざまな動きをおこないます。また、同じ動きを繰り返し行うこともあります。

音楽や先生の動きや声に集中する訓練を重ねることで、集中力や記憶力が養われ、勉強や課題などにもしっかりと取り組めるようになります。

リズム感や音感が向上する

音楽に合わせて歌ったり踊ったりすることで、リズム感や音楽性が向上します。

ピアノが弾けるようになったり、ダンスが上達したりするわけではありませんが、基礎的な能力の発達には大いに役立ちます。

また、体全体を使って音楽を楽しむことで、音楽そのものを好きになる効果もあります。

実際に、リトミックを卒業した後に、ピアノやバイオリンなどの楽器を始める子供も少なくありません。

想像力や反応力が養われる

リトミックは、想像力や反応力の育成にも効果的です。

たとえば、ラッパを鳴らして「何の動物の鳴き声に似ているかな?」と子どもたちに想像をさせる。先生が「おなか!」と言ったら、すぐにおなかを触らせる。

そうしたレッスンによって、想像をする力や、即時反応する力を養うことができるのです。

ママのストレス発散につながる

子供が小さい内の子育ては本当にたいへんです。体を動かしてリフレッシュしたいと思っても、子供連れでは思い切り運動するのも難しいですよね。

リトミックは、そんなママたちのストレス解消にも効果的です。

子供たちと一緒に、音楽に合わせて体を動かすことが良い気分転換になり、ママ自身もストレスを発散することができます。

また、リトミック教室の先生や同じ教室に通うママ友に、育児の悩みを聞いてもらう場にもなります。

リトミックのデメリット

教室によってはママ友関係が面倒くさい

同じ教室に通うママたちが、自分と気の合うママばかりであれば良いですが、そう上手くもいかないのがママ友の世界です。

教室によってはママ友関係が面倒くさく、そのことが理由でリトミックを辞めてしまう人もなかにはいるようです。

とくに、ベビーリトミックなどママと一緒に参加するタイプの教室では、苦手なママ友がいたとしても、表面上は仲良くしなければなりません。

また、子供が1人で参加するタイプの教室でも、大抵の場合はレッスンの間、ママたちも教室の後方や廊下で立ち会う必要があります。

他の習い事と違い、送り迎えのときにだけ顔を合わせるというわけにはいかないケースが多いのも、リトミックの特徴です。

ダンスや楽器ができるようになるわけではない

先にも述べたように、リトミックとは体を使って音楽を楽しむことであり、ダンスが上達したり、楽器を弾けるようになったりすることを目的とはしていません。

そのため、ダンスが踊れるようになりたい、ピアノの演奏ができるようになりたいといった目的がある人には、物足りなく感じてしまう可能性があります。

ただし、リトミックを通じてダンスや楽器に興味を持ったという子も多く、音楽を好きになるきっかけとしては大いに役立ちます。

リトミックに通うママの体験談

体験談(1)

息子が2歳のとき、保育園で上手くいかず友達に相談したところ、「リトミックならストレス発散にもなるし、親子で楽しめるよ!」と聞いて始めました。

リトミックのおかげで子どもの耳は鍛えられたし、お行儀も学べました。音楽の基礎や表現力は、リトミックの始めてからだいぶ養われたんじゃないかと思います。

私たちはリトミックを約1年半続け、後にピアノ教室に代わりました。今息子は4歳ですが、両手でピアノを弾けるようになりました。

リトミックに通った1年半は、私と息子にとって楽しく、そして大切な時間でした。とても楽しい思い出です。リトミックに通って本当に良かったです。

体験談(2)

娘が1歳半のとき、市がやっている1回500円程度のリトミックに通っていました。

うちの娘は歩き始めが少し遅く、逆に話し始めるのは少し早い子でした。そのせいもあってか、歌や楽器を使った音楽遊びは大好きなようで、真剣に取り組んでいましたが、ボールやフラフープを使った体を動かす遊びはおとなしかったです。

でも、運動して遊ぶのが苦手な娘ですが、やりだすと楽しいみたいで、娘の笑顔を見ることが毎週の私の楽しみでもあります(笑)。

体験談(3)

子どもが1歳過ぎのころから、今のリトミックに通っていて、今では子どもは2歳になりました。

通っているところは4月生まれから翌年3月生まれまでが同じクラスだったので、2月生まれの1歳の我が子と、4月生まれの1歳の子と、同じクラスになりました。

やはり同じ1歳でも9~10ヶ月近く差があるので、成長スピードが違く、走り回っている4月生まれの子と同じようなことができず、ツライ時期もありました。

通いだして1年になる今では、他の子供達と同じようにリズムに合わせて体を動かしたりできるようになりました。
担当講師の方から「お子さん、今日も上手にできましたね」と自分の子を褒めてもらえるのがとっても嬉しく、通ってよかったです。

体験談(4)

私が通っているリトミック教室は、まだ歩けない赤ちゃんも来ているところで、うちは1歳8ヶ月から通い始めました。歩けない子は、ママに抱っこされて、手を動かしたりしています。

教室に行ってまずおもちゃで遊び、その後みんなでお片付けをし、手遊び歌などをします。

1回約1時間程度かかりますが、リトミック自体は15分くらいです。

体験談(5)

子どもが3ヶ月の頃から通い始めました。通い始めは抱っこして参加していたのですが、1歳をすぎると自分の足で歩き、リズムに合わせて体を揺らしたり、飛び跳ねたりできるようになりました。

リトミックは親子で参加できるので、大切なふれあいの時間になっています。

下の子も生まれたので今年から2人とも通わせる予定です。来年の発表会は姉妹そろって舞台に立てられたら、とっても嬉しいですね♪

まとめ

リトミックとは、「音楽やリズムに合わせて歌ったり踊ったり楽器を鳴らしたりすること」です。

音感やリズム感だけでなく、コミュニケーション能力や協調性、集中力、記憶力などを養うのにも効果的な習いごとです。

最初の内は子供がうまくなじめず、心配になってしまうかもしれませんが、リトミックでもっとも大切なことは「楽しむこと」です。

リトミックを通じて音楽やダンスに親しむことは、子供に必ずプラスの効果をもたらします。

まずは、ママ自身のリフレッシュも兼ねて、気軽な気持ちで始めてみてはいかがでしょう。

この記事を書いた人
ママエル編集部
「多くのママが笑えるように、エールを送りたい」という思いからママエルを立ち上げました。 私たちは頑張るママの味方です。

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