着物買取のバイセルに着物の査定依頼をしてみた結果は?(体験レポート)
最近、テレビCMでよく見る着物買取の「BUYSELL(バイセル)」。そう言えば我が家にも、もう二度と着ないであろう着物が山ほどあるのです。姉のだけど。
着物を査定に出すのは初めてなので、まずは5点、出張買取査定に出してみることにしました。
申し込み方法から、どんな風に査定されるのかの流れ、査定結果まで詳しく紹介していきます。
3種類から買い取り方法を選べるが出張買取がおすすめ
バイセルで自分の着物を買い取ってもらおうと思った場合、出張買取、宅配買取、持込買取の3種類から選ぶことができます。
宅配買取の場合、到着するまでの時間に1~2日かかりますし、買取金額は後日銀行振込です。もし査定金額に不満があれば着物を返送してもらうため、結構な手間と時間がかかります。
持込買取の場合、実は持ち込み可能店舗は東京の新宿店のみです。全国展開し、東京・埼玉・横浜・名古屋・大阪の5都市に拠点を置いているバイセルですが、なんと持ち込めるのは1店舗のみという驚愕の事実が判明。
出張買取なら梱包や発送の手間もかからず、予約した時間に、自宅まで無料で査定に来てもらえるので、断然おすすめです。
バイセルの出張買取への申し込みは2種類
バイセルの出張買取の申し込み方法は、電話とネットの2種類です。どちらも24時間365日対応しているそうなので、お好みの方法を選択するといいでしょう。
私の場合、通勤途中にササっと申し込みをしたかったので、ネットからの予約にしました。ネットでの予約方法を紹介します。
ネットでバイセルに申し込む方法
ママエルユーザーであれば、PCよりもスマホを使って申し込む場合が多いと思います。そのため、スマホの画面で説明していきます。
TOP画面です。ネットで申し込む場合は、右下の青いボタン「メールで相談」をタップするか、もう少し下にスクロールすると表示される、赤の「現金即払い 無料査定コース」をタップします。
すると、画面がグインと下に移動し、お問い合わせフォームが表示されます。
入力必須項目は、名前、電話番号、都道府県と市区町村のみなので、ほんの数分で完了します。
お問い合わせフォームを送信すると、後ほどバイセルの担当者から電話をしますという画面が表示されます。
バイセルから電話があり、日時などを相談して、申し込み完了となります。
バイセルからの電話で確認された項目は以下でした。
1:着物の買取で良いのか?
→そうですと答えています。
2:着物の数
→私は3枚から5枚と幅を持たせて返答したがOKでした。
3:着物は誰のものか?
→姉のモノであると答えています。その場合、持ち主に黙って勝手に売ってしまったというトラブルがないよう、姉の同席を求められました。
4:売却の意思決定は誰がするのか?
→私と姉ですると答えています。
5:個人情報や訪問先住所の確認
→ネット申し込みで住所の数字をミスし、バイセルから地図上では○○となっていますが…と伝えられました。恥ずかしい。
6:近くにコインパーキングはあるか?
→分からなかったので、不明と答えていますが大丈夫でした。
7:身分証明書の提示をお願いする旨の通達
→ネットでの申込住所と、提示する身分証明書の住所が合ってないとダメなのだそうです。身分証明書は運転免許証や保険証のほか、公共料金の払込通知3枚などでも代用可能とのこと。
8:他に買取できる商品があるか?
→他にあると買取額が20%アップすることを伝えらます。私はないと答えています。
9:日程の調整
→一番早くていつですか?とお伺いして、2日後の午前中になりました。夜遅い時間などでも対応してくれるそうです。
10:バイセルの出張査定に関しての確認
→出張買取に出張費はかからないこと、買取査定額に納得できない場合は断ってもいいこと、訪問前には電話で連絡があること、着物以外に売れるものがあるか当日も査定士から伝えることなども確認され、電話終了。
着物の買取だけなのかと思いきや、他の商品の買取もおこなっています。買取商品は切手や古銭、貴金属やブランド商品など、以下の14品目です。
他の商品があれば、買取額が20%もアップするのは魅力なのですが、残念ながら今のところ、売りたいと思うものが手元にありませんでした。
また、他のサイトを見ていると、早ければネットで申し込んでから数分後に電話があると記載していましたが、私の場合は8時30分に申し込み、バイセルから電話が来たのが14時24分と、6時間後でした。
なぜこんなに時間が掛かったのか聞いてみると、テレビCMなどの関係でサービスセンターは混雑しているそうです。通常でも1カ月に2万件以上もの問い合わせがあるようなので、時間帯にもよりますが、電話はつながりにくい可能性が高いといえます。
申込に関してはネットで行い、バイセルからの連絡を待つ方がストレスなく予約ができます。
バイセルの出張買取当日の流れ
予約は9時から10時までの間に来ると約束を入れました。1時間ほど余裕を持たせているのは、我が家での査定の前にもう1件、予約が入っているからとのことです。
しかし、9時3分には電話があり、9時15分には査定士の男性が来てくれました。
バイセルの査定士から査定前の注意説明
20代であろう、若い男性の査定士さんが来ました。着物の査定をする人なので、実はもっと年配の人を想像していましたので、若干大丈夫?と思ってしまいます。
査定さんから名刺を渡され挨拶があります。さらに、バイセルのパンフレットを渡され、ちょっとした会社説明があります。
今回の買取品目に関しての確認、クーリングオフなどの説明をされ、了承すると同意書にサインを求められます。
・個人情報の取り扱いには十分に気を付けている
・着物以外に切手や古銭、時計などがあれば買取額がアップする
・十分に気を付けて着物を扱うが、気になったらすぐに伝えてほしい
またこの時、査定士さんの荷物と私の家の荷物が混合しないよう、バッグを預かってもらうようにしているがよろしいでしょうか?と言われました。しっかりしてるな~と感心しつつ、荷物を預かります。
着物買取の査定スタート
着物は部屋のじゅうたんの上に置かれていたのですが、査定士さんは持参の風呂敷を敷き、そのうえで着物を鑑定します。
この時、片手には白手袋をしていますが、もう片方の手は素手のまま。両方に手袋をするんじゃないかと理由を聞いてみると、素手の方の手では、生地の手触りや素材感を確認しているとのことでした。
1枚の着物にかけるチェック時間は30秒程度と、こちらがびっくりするぐらいのあっという間です。
気持ち的には「そんな簡単で大丈夫?もっと入念にしっかり見て!」と思ってしまいますが、柄の感じ、シミや汚れ、痛みやほつれなどを重点的に確認しているそうです。
全ての着物を確認すると、「本部の流通販売部に写真を送って、査定金額を出しますので、写真を撮っても良いですか?」と聞かれます。了承すると、再度着物を確認し、1枚ずつ写真を撮影していきます。
最初にお会いしたとき、こんな若い人に着物の値段なんかわかるのかな…と心配になりましたが、その心配は無用でした。
バイセルは訪問した査定士ひとりで価格を付けず、本部にも確認して2重チェックで査定金額を決定するシステムなのだそう。
訪問してくれた査定士さんからは、全部合わせて1万円ぐらいじゃないかと伝えられますが、本部からの回答を待ちます。その時間、およそ10分程度。
本部から連絡があり、買取額は5枚で1万1,000円となりました。
万人受けするキレイめな色は査定額高めに
5枚で1万1,000円の、その査定額の内訳を説明していきます。
高額だったのは、一番右のピンク色の着物です。これが査定額6,000円です。そして、後の4枚は全部まとめて査定額5,000円でした。
実は、ピンク色の着物は5枚の中では安い方。購入したときに高額だったのは、いちばん左の、夏用の着物です。
詳しく聞いてみると、買取した着物は、着物レンタル業者などへ販売することが多いそう。そのため、どんな年代の人にも喜ばれる、ピンク色などの女性らしい、明るい色の着物は査定額も高めとのことです。
また、帖紙や着物を仕立てたときの端切れなどがあると、査定額がアップする可能性が高いそう。
紗や絽素材の夏用着物、ウール素材の冬用着物など、着る季節を限定される着物は、査定額も低めになり、物によっては買取不可です。
男性用の着物は女性用の着物に比べて需要が低いので、こちらもかなり安い査定額になるそうです。
今回は買取を見送ります。査定金額に了承し、買取をお願いしないと、明細書などはもらえません。もし、少し考えてから返事がしたいという人は、金額を忘れないように、名刺などにかいておいてもらうと良いでしょう。
この時、無理に売るように言われたり、売らないために態度が悪くなったりということは一切ありません。逆に、悩んでいた私に「お着物に思い出もあると思いますから、金額に納得されたらご連絡でかまいませんよ」とにっこり笑顔まで向けてくれます。
最後に確認書類にサインをして、今回の出張査定は終了です。
買取金額に納得した場合
査定金額に納得し、買取を依頼すると、明細書の作成や身分証明書の確認が行われます。
また、「決裁コール」を呼ばれるシステムを導入しているので、売買契約を行う前には必ずコンプライアンス部署と直接、契約内容の確認が行われるそうです。
例えば「着物5点で1万1,000円の買取と担当者から連絡がありましたが、間違いございませんか?」という具合です。金額に間違いがなければ、その電話に対して間違いないと答えると、契約が成立します。
査定後にフォローコールあり
査定が終わると、査定士さんから今回の対応に関して、10分後から1時間以内に本部から電話がかかってくると伝えられます。
最初の電話連絡に関しての説明はしっかりとなされていたか、査定士の対応に何か問題はなかったか、何かを壊したり迷惑をかけたりしていないかなどの確認のためです。私への配慮はもちろんのこと、顧客満足度を向上するためと言われました。
査定士さんがいると気を使ってしまうことや、後から対応に関して文句を言いたいことも、家に来てくれた査定士が帰ってから連絡がくるので、遠慮なく伝えられるのが良い感じです。
査定士さんが帰られてから10分後に電話がかかってきました。今回はすべてにおいて全く文句もなく、丁寧な対応に満足していたため、その旨を伝えました。
これで、バイセルの出張査定は本当の意味ですべて完了したといえます。
まとめ・査定を終えての感想
さすが大手!というべきか、最初の電話連絡担当者から、家に来てくれた査定士さん、コールフォローのスタッフに至るまで、かなり丁寧で明るく対応してくれました。
機械的に対応されたり、不愛想な人が来るのかと思っていたので、かなりの好印象。また、売らなくても大丈夫ですよ…的な空気をいたるところで発揮してくれるので、査定金額を聞いて、辞めておこうとか、もう少し考えてから答えを出したいという人にも、かなり安心して出張査定をお願いすることができます。
査定をお願いしてから1週間ほどたちますが、営業電話がかかってきたり、メールが来たりすることもありません。
私は今回、一応すべての着物に査定金額が付きましたが、中にはやはりつかないものもあるそう。その場合、引き取りなどもできないので注意してください。
家に男性の査定士さんが来るのはちょっと嫌だな…という場合、女性の査定士さんを指定することもできるようです。
毎月、かなりの人数を対応しているようなので、電話での連絡は少し繋がりにくいかもしれません。最初にネットで申し込んでおき、バイセルから連絡がくるのをゆったりと待っている方が、ストレスフリーで日程などの調整を申し込むことができますよ。